「BlackBirthday。」
カレンダーに赤い丸がついていた。
別に自分で丸を書いた訳じゃないのだがなんとなく目につく度に、
あー後何日だなあ、とか、俺ももう17かあ、とかそんな風にぼんやりと思ったりして。
小学生や幼稚園児だった頃みたいに、やったー来ました誕生日!とかって
狂喜乱舞して喜ぶ事なんか、いつからかしなくなってしまったけど。
やっぱり、ちょっとはにやけたりなんかして。さあ。
「・・っていっても別にかわんないんだけどさ・・」
違うと言えば多分夕食を母親がちょっと頑張って自分の好きなオムライスだのパスタだのいうメニューを作ったりして。
仕事帰りに父親が駅前のケーキ屋で「お誕生日おめでとう!」とかってチョコペンで書いて貰ったホールケーキを買ってきたりして。
こないだの日曜日にこそこそ買いに行ってたお菓子詰め合わせみたいな無難なプレゼントを妹は面倒そうに渡してきたりして。
そんな感じのちょっとそわそわした誕生日会が毎年の如く行われるに違いない。
そんな事を思いながら普段通りの朝飯を掻き込んで家を出た。
今はまだ、ケーキだのオムライスだのお菓子詰め合わせだの後一年で18禁解禁じゃんだのって、歳を重ねる事に少しだけ浮足立ったりするけど。
段々そうもいかなくなってくるのかと思うと、苦笑してしまう。
別にそれは仕方のない、当たり前の事なんだけど。
普段と変わらず、風の冷たさに目を細めながらマフラーに顔の半分を埋めて、やや背中を丸めて駅へ向かう。
駅に着けば今にもドアが閉まりそうな電車に駆け込もうと、小走りなサラリーマンに足を踏まれたりして、
溜息をつきながらホームで、寒いから早く来い電車っ、と念を送ったり。
その念が何分か遅れて発揮されて、ガタゴトいいながら電車のドアが目の前に止まった。
毎朝同じのアナウンスと雑踏を確認しては、さて、乗るか。と、足を踏み出す。
開きっぱなしのドアの向こうでは自分が降りる駅の隣の駅で降りるであろう制服の女子高生がけだるそうに欠伸を零して、その横の頭よさ気な小学生にも移った。
そんな生暖かい空気の中に乗り込もうとドアをくぐって電車内に足を踏み入れた、瞬間。
「っ!?」
がくん、と上体が傾き視界が揺れた。
下を見るとそこは、電車内の靴についた土とかでやや汚れた白い床では無く、真っ黒な、何も無い空間だった。
「う、わああああああ!!!!!」
今まで一度だって経験した事は無いが確実に、落ちていた。
滑り台とかから、飛び降りる、というのはやった事があったがそんなのとは全然違う。
落ちているのだ。
どこまでも。どこまでも。
落ちていった。
「ッだ!」
驚愕だの恐怖だのが混じりあった悲鳴をあげて、ようやく落ちるのが止まった。
頬に微かな痛みがあったが、おかしい、と思った。
確実に、物凄い高さから落ちてきたはずなのに。頬が微かに痛いだけで済むはずが無いのだ。
「・・ってここどこだ・・?」
顔をあげる。
黒と白のブロックチェックの床が広がっていて、
上を見上げると果たして天井なのか真っ黒で、その中にぽっかりと三日月型の光がどこからか差していた。
よろよろと立ち上がる。
落ちるという事は必ず何処かに到達するという事。
落ちている時は到達する=ぶつかるという考えしか浮かばなくてとてつもなく恐ろしかったが、今は別の意味で恐怖を感じる。
頬の痛みのせいかここが夢の世界では無い場所だと解ってしまったのだ。
辺りを見回しながらとりあえず歩いてみるか。と。
「何でこんな全部葬式カラーなんだよ・・まさかもう死んじまったとか・・?」
そんな不吉な事を呟いていると、進行方向に何かが見える。
真っ黒な中に架かる同じく白と黒のアーチ。
なんだろう、と思いながらも近付いていくとアーチが沢山の白と黒の風船で出来ている事が解る。
イベント会場か何かであろうか。
「・・ん?」
アーチの前まで来ると、一番上に白い看板が掲げられていた。
そこには雑な赤い文字で『HappyBirthday!BlackPumpkin!』と書かれていた。
「くろい・・かぼちゃ?」
このアーチの向こうではそのかぼちゃの誕生日会か何かがあっているのだろうか。
小首を傾げては赤い文字を見上げる。
雑な文字は子供が書いたような字で、設置してから書いたのか絵の具が乾く前にだらだらと垂れてしまっていて、まるで血文字のようになっていた。
赤で書くなよ赤で。ただでさえ葬式カラーの風船なんて不吉なんだからよ。
それにHappyBirthdayなんて書かれている為自分と重ねてしまう。
「マジやばーい!遅れちゃうんですけどぉー」
「本当に酒飲めるんだろうなァ?」
「ちょ、またお酒?」
呆然と立ち尽くしていると随分と賑やかな声が聞こえてきた。
妙に甲高くて幼児達が歩きながら喋っているかのようだ。
そんな姿を想像して振り返ると、目を丸くする他無い状況が広がっていた。
「マジに怒られるべ?」
「ああ?知るかーァ」
「早く行ったら良いんじゃない・・じゃあさ・・。」
喋っていた。
どう考えても日本語はおろか人の言葉を喋るはずのないものが。
さらに驚きなのが、それらは勝手に動き回っているのだ。
「なんで・・苺ともやしと・・林檎が・・」
なんでもやし・・、そんな事を呆然と口の中で呟いていると、その野菜だの果物だのがこちらに近付いてきた。
アニメとかで野菜を擬人化してあったり、ポップな感じでデフォルメしてあったりはするのだが、今目の前にいるのはマジ野菜だった。
しかもスーパーとかに置いてあるみたいに、もやしは袋入りだし、林檎は白い網がついてるし。
苺に関してはチョコレートとアラザン・その他でデコられてハート型の皿に乗っている。
そして移動の仕方が尋常じゃない。
アニメみたいな感じでバウンドして弾んで来るのではなく、ずり・・ずり・・とホラー映画のように地面を這い蹲ってるみたいに進んでいるのだ。
苺は皿に乗っている為、皿と床が擦れ合う音を立てている。
「あーマジうけるんですけどぉー」
「ああ?てめェなんでんなとこに突っ立ってんだよォ!」
「ちょっとっやめなよ!」
野菜達は目の前で止まり、恐らく、話し掛けている。
やっぱり喋っている。
何も答える事が出来ずに目を見開いているとコツ、とヒールのような足音が耳元で鳴ったような気がした。
「あーゴホン。諸君!よく集まってくれたネ!」
咳ばらいと少女の声が聞こえた。おかしいのはその声が明らかに自分より幼いのに、上の方から降ってくるのだ。
恐る恐る顔を斜め上にあげると、目の前に真っ赤なハイヒールが浮かんでいた。
あまりにも目の前すぎて思わず後ずさってしまった。
「なんともない日で乾杯をしたい所だが、見て解る通り今日は主役がいるんだネ!」
ハイヒールから伸びる白くて細い足はやがて真っ赤なドレスの中に消えていった。
短めの裾のドレスは腰の辺りで緑のリボンを付け、フリルの衿からまた白い首が伸びている。
もう少し下がらないとドレスが邪魔で顔が見えない。
また下がろうとした瞬間、視界から赤が消え真っ黒な天井らしきものに戻ってしまった。
「おい・・酒は飲めるんだろうなァ」
がらの悪い口調でもやしが言った。
ビニールの袋には青い文字で、も や し、と解りきった名前が書いてあった。
「残念ながら今日の主役は未成年だネ。珈琲で我慢・・それともオレンジジュースが良いかネ?」
なんだとォ!?、ともやしが叫んだ。
少女の声が今度は隣で聞こえて、そちらを見ると赤い短い髪に緑の大きなリボンを付けた自分より背の低い少女が立っていた。
何故か頬から猫の髭のようなものがピーンと伸びている。
なんだあれ・・、そう思っていると少女はようやくこちらを振り返って微笑んだ。
「やあ!本日のゲスト、BlackPumpkin・・!くろいかぼちゃ君!」
少女は髭をピーンと伸ばしたまま、Welcomeだネ!、と叫んで笑った。
髭は猫のようなのに耳は人間の耳で変な感じだ。どうも猫の擬人化に見えるため髭と猫耳はセットでないと変に見えてしまう。
「く、くろいかぼちゃって俺!?」
少女の言葉に血の気が引いた。あの不吉な血文字のBlackPumpkinとは自分の事だったのだ。
俺はそんな名前じゃない、と否定しようとすると少女にす、と片手を出されて制止させられてしまった。
「まずは自己紹介するネ!我輩は、トマトネコの子孫。とは言っても我輩の血の中のトマトジュースは薄いがネ。
あかいネとまとという!とまとと呼ぶと良いネ!」
理解不能な単語が幾つかあったがとりあえず、とまと、という名前だと解った。
成る程確かに赤いドレスと頭の緑のリボンはトマトのようだ。猫の擬人化ではなくトマトの擬人化だったか。
「うちはシブヤいちごっていうんですけどぉー苗字より名前のがかわゆすだからそっちで呼んでねーよろー」
「・・あっ、俺はアオモリりんご。こっちはサッポロもやし・・今いじけてるだけだから気にしないでね!」
りんごが気を遣っていじけているらしく無口になったもやしまで紹介した。
それにしても食物に自己紹介されたのは初めてである。
「さて、では改めて言わせて貰おう!HappyBirthdayくろいかぼちゃ君!
残り後23回のBirthdayをおめでとう!そして君が主役のBlackBirthdayPartyの幕開けだネ!」
とまとは一人芝居がかって叫んだ。
目を見開いた。祝いの言葉の間に不吉な言い回しが混ざっている。そして悟ってしまった。
野菜に送り出される17歳の誕生日。そしてこれは葬式なのだ。
「BlackHappyBirthday!」
かぼちゃは不吉な予感しかしないにも関わらずその白と黒のアーチを野菜達に急かされるままくぐってしまった。
アーチの向こうは四方をぐるりと取り囲むように白いプランターが並び、
その真ん中の方には赤と黄色のチェックのテーブルクロスが掛かった大きなテーブルと椅子が置いてあった。
プランターの他にはジョーロだのスコップだのバケツだのが置いてあったりして、
土の地面ではなく白と黒のブロックチェックの固い床なのに庭か畑のようだった。
とまとに勧められて椅子に座ったかぼちゃは大きなテーブルの上を見た。
テーブルクロスは派手な色なのに、カップや皿、スプーンが真っ黒だった。
おまけに置いてあるクッキーやケーキまでもが真っ黒であった。
チョコレート・・なのかもしれないがどうしてもイカスミを連想してしまって食べる気があまりしない。
「さて、かぼちゃ君の17回目のバースデイな訳だが・・残念な事に後23回バースデイをしたら君は死んでしまうんだネ」
目の前に座ったとまとは黒いポットを引き寄せてかぼちゃの前の黒いティーカップに黒い液体を注いだ。
うえ、と思ったが湯気と共に漂ったのは珈琲の香りだった。
「・・四十が寿命って事か」
苦笑をしながらもカップに手を伸ばした。
自分の寿命を知らされているにも関わらず、なぜだか動揺する事が出来無かった。
何だか分かっていたような気がするのである。
とまとは何故か椅子に座るいちご達のカップに珈琲を注いでいる。
どうやって飲むのか物凄く気になる。そもそもテーブルにも届いていない。
「ふむ・・まあそうなるネ。まあ歎く事は無いよ。人はバースデイを迎える度に死に近寄っているんだネ。」
そんな事は解っているのだが、改めて言われると鬱になる。
とまとはようやく全員に珈琲を注ぎ終わると最後に自分のカップに注いで、あーゴホン、と咳ばらいをした。
「ではVegetableあーんどPumpkin!我らが主、きいろのパプリカ様の御登場だネ!」
とまとは急に立ち上がると、さっとテーブルクロスを掴んだ。
そしてそれを一気に引いた。もちろんテーブルの上のケーキやカップは無事だ。
かぼちゃが口を開けているととまとは上座の誰も座っていない椅子にそのテーブルクロスを掛けた。
「種は有るけど仕掛けは無し・・!それが我ら野菜だネ!」
とまとが叫ぶと同時に椅子に掛けたテーブルクロスを剥いだ。テーブルは案の定黒だった。
そこには先程まではいなかった、真っ黒なスーツでモノクルを掛けた男が座っていた。
片手にカップをもう片方には花束を持っていた。おー、とかぼちゃと野菜達は声をあげる。
「Welcome&HappyBirthday、くろいかぼちゃ君。私はここの主、きいろのパプリカだ。」
パプリカは立ち上がってはかぼちゃに近付き、手に持っていた花束を差し出した。
他の野菜と違ってパプリカらしさが微塵も無いが、思わずお礼を言いつつ受け取った花束は黄色一色だった。
「・・菊」
しかも菊だった。まさしく葬式である。
かぼちゃの引き攣った顔を見てパプリカは溜息を零した。
「すまないこの時期黄色の花はそれしかなくてな」
パプリカは最もな理由で謝ってくれたが、スーツ姿で持ってこられてもちっともめでたくない。
しかし貰ったものを粗末にする事は出来ず、とりあえず膝の上に安置した。
「あーゴホン。では気を取り直して、ネ!」
とまとは咳ばらいをして自らのカップを持ち上げた。
パプリカも持っていたカップを掲げる。かぼちゃも慌ててカップを持ち上げた。
「MilkTea!」
かぼちゃ以外の全員が大声で叫んだ。
その瞬間六つのカップがカチンと音を立てて触れ合った。
入っているのは珈琲である。・・なので多分、るねっさーんす、みたいな乾杯の言葉なのであろう。
ていうかなんでカップが六つだったんだ!?と、野菜達を見たがカップは元の位置に静かに戻っていた。
量も少し減っている。・・見逃してしまったようだ。
珈琲を口に含む。
ブラックが飲めるようになったのはつい最近なので美味しくもなくまずくもなかった。
「・・で、なんで俺はここにきてんだ?やっぱ夢なのか」
カップを一旦ソーサーに戻してはとりあえず主とかいうパプリカに聞いてみた。
カップもソーサーも、テーブルクロスの無くなったテーブルも黒いため少し離れて見ると何がなんだか解らなくなってしまう。
「夢ではない。まあ近いものではあるかもしれないが・・。現実(リアル)ではないが、今君の身に起こっているのは現実だ。」
パプリカの答えは意味不明だったが何故か成る程と頷いてしまった。
妙な説得力に気圧されたのか、パプリカのモノクルの向こうの黄色い瞳に見つめられると動けない。
「そして此処は誰しも来られるって訳じゃあないんだよネ・・まあ華の17歳には相応しいかもネ」
とまとは既に二杯目の珈琲を飲んでいた。
かぼちゃは、華の・・、と口の中で呟いた。
「まあ私達が会いたかったのだよ。くろいかぼちゃ君。」
パプリカはそう小さく微笑んで優雅な仕種でカップを運んだ。
そんなのをぼーっと眺めていた為言葉が脳に届くまで数秒かかった。
「俺に?どうして?」
会いたい、なんてまるで知っているような言い方だ。
いや知っているのだろうか。自分は本当は決してくろいかぼちゃなんていう名前では無いし、ましては野菜なんかでも無いし。
だけどこんなパーティーまで用意してくれていたのだ。
「まあたまには主役が欲しかったんだよネ。」
とまとはオレンジジュースを飲むかのようにして珈琲を飲み干して、椅子から立ち上がった。
そして最初に会った時のように空中にふわりと浮き上がった。
「誇りたまえ!歳を取ることは死期に近付くこと、病んでいくこと、衰えていくこと!
しかしかぼちゃ君誇りたまえ!君は生きている、存在している、それが許されている!
こんなにも素晴らしい生存価値は他には無いだろうネ!」
叫ぶとまとは空中を進み、かぼちゃの目の前にきた。顔の角度を真っ直ぐにしていれば赤いハイヒールしか見えないだろう。
やがてとまとは行儀が悪くもテーブルの上に降り立った。
「悲しむ事なかれ!憂いる事なかれ!君は歳を重ねる!君は歴史を重ねる!
・・ただそれだけの事だネ!」
とまとはテーブルの上でくるりと一回転してからふわりとその場に座り込んだ。
トマトのような赤い瞳は細くなって猫のように笑っている。
「さあそろそろお開きの時間だネ。これは我輩達からささやかなプレゼントだネ。」
とまとはどこからともなく真っ黒な箱を取り出して差し出した。白いリボンがついていて相変わらず葬式カラーだった。
菊の花に黒い箱。なんと不吉な誕生日プレゼントだろうか。
「ていうかマジやばいからそれー。」
「帰ってから開けろよなァ?」
「ふふ、またね」
野菜達はいつの間にか椅子の上からテーブルの上に並んでいた。
あれじゃただの食材である。
かぼちゃは手を伸ばして、箱を受け取った。
「ありがとう」
不吉だけれど、中身は何か知れたものでは無いけど、何だか嬉しくて自然とお礼の言葉が零れた。
とまとは笑った。ピンと髭を張って。
それにつられて笑おうとすると、不意に後ろに引っ張られる。椅子が倒れていくのだ。
「う、わああああ!??!」
椅子は何処までも倒れていく。
この感覚は前にも味わったことがある。そうつい最近だ。
また落ちているのだ。
「HappyBirthday!BlackPumpkin!」
ひゅうひゅうという風の音の中で野菜達の声が聞こえた。
そして段々と視界が真っ暗になっていった。
「っがッ!」
驚愕だの恐怖だのが混じりあった悲鳴をあげて、ようやく落ちるのが止まった。
頬に微かな痛みがあったが、おかしい、と思った。
やっぱり確実に物凄い高さから落ちたはずなのに頬が微かに痛いだけで済むはずが無いのだ。
「いってえ〜・・!」
倒れているのは床ではなくアスファルトだった。
頬が痛いのは小石で傷付いたからだ。
服についた土を払いながらも起き上がる。家の近くの道だった。
空を見上げるともう真っ暗になっていて、ぽっかりと本物の三日月が浮かんでいた。
また地面に目を落とすと、目の前に黄色一色の花束と黒い箱が。
「やっぱ夢じゃなかったか」
苦笑しながらも箱のリボンをそっと解いてみた。
蓋を開けると、そこには『BlackBirthday』と書かれたカードとアルバムのような本が入っていた。
相変わらず黒一色で不吉な感じだ。おまけに遺影の額縁のような白いリボンで縁取ってある。
中を開いてみると、そこにはいつしかの。
「ああ・・やっぱりか」
野菜達に見送られるバースデイ。そして葬式。
脳裏でとまとの、誇りたまえ、という言葉が谺していた。
箱と花束を持ってよろよろと立ち上がって、歩きだそうか。と。
そろそろ家でも、少しそわそわした誕生日会の準備が出来ている事だろうし。
死に歩み寄っているかもしれない。それでも、そう。
ただ重ねているだけなのだ。
「さよなら16の俺」
「Welcome to 17 years old!」
そんな今日の、Black Birthday。
End
あとがきという名の裁判所。
はいっ。2011年1月21日、一日でなんか完成させよう企画!
なんとかでーきーまーしーたー・・orz
更新は22日になってしまいましたが・・!笑
完☆全書き下ろしです。仕事そっちのけで書きました!←
携帯でちまちま書いたので、ちょこちょこ変なとこもあるでしょうが・・orz
誕生日なのに不吉感満載でした。笑
しかしイメージは「ちょっとだけわくわくする感じ」っていう風に書いたつもり・・?なので
楽しんで頂ければ・・幸いです・・!;
シブヤ、サッポロ、アオモリのお三方は遊んで書いてる、「少年漫画風の小説」というやつに出てくる三人から取りました。笑
シブヤがいちごなのは、スイーツ(笑)っぽいからです。
もやしは、サッポロラーメン=もやしなイメージだからです!(超偏見)
とまととパプリカは仕事の合間に考えた即席キャラですが、
気に入ってしまったのでまたどっかで出したいなぁとかもくろんでます笑
トマトネコは実際に出す予定ですので、どっかで見つけたら、あっ・・ご先祖・・、と思ってくださいませw
白状します、今回も割と好き勝手に書きました!ハイ!
いいよね!誕生日ですもの!笑←
えー、17歳になった訳ですが、今年も好き勝手に羽ばたいて行きたいと思います・・笑
今年もどうぞよろしくしてやってくださいませ!
Happy Birthday Black Cherry blossom!
2011.01,21